今話題の面白い漫画といわれて皆さん何を思い浮かべるでしょうか?
鬼滅の刃でしょうか?呪術廻戦でしょうか?東京卍リベンジャーズでしょうか?
それももちろん話題になっていると思いますが、
ですが、今現在でたくさんの漫画が生み出されている大半が”なろう小説出身”のコミカライズ作品ではないですか?
遡ると「ログホライゾン」から「ソードアートオンライン」などから始まっていますよね。
しっかりと調べたことはありませんので、いまいちわかりませんが、めちゃくちゃたくさんのなろう小説出身の作品があります。
自分は年がら年中漫画という漫画を読み続けている生活をしており、最長で漫画を読みたいという目的のためだけに漫画喫茶に24時間いた漫画中毒の自分が
転生したら~だった作品がなぜこんなにも流行っていて、人を惹きつけてやまないのか考察してみました。
なろう小説や転生物の作品が大好きな方も、これから読んで見たいという方も、なろう小説の流行が何を意味するのか考えるきっかけになればこれ幸いです。
転生したら~作品は現代の願望のテンプレ
なろう小説からコミカライズするやつ全般に言えるんですけど、
なんで俺ツエーみたいなやつしかないんですかね?
スラ天とか不適合者とかあと、なんでしょう?
最強タンクの~とか。
たぶんまだまだありますよね?
そしてなんでみんなドラクエみたいな世界観になるんでしょうか?
ダンジョン飯とか不徳のギルドとかまたなろう小説出身かな?
とか思ったら違うし、なぜそうなるんですかね。
おそらくなんですが、考察するに、現代で働いている方々、そして学校に通っている、若い世代の方たちも、何かしら鬱屈した思いが溜まっているのではないでしょうか?
そしてそれを表現できないでいる。そんな状態なのではないでしょうか?
そのストレスをリアルで発散して落とし込めることができていないので、転生したら~だった作品を読んで少しでも発散したいというのがこの世界とは別の世界線の異世界で、めちゃくちゃ無双するというのが現代人の何よりもやりたいことなんでしょうね。今この時代を映す、ある意味勧善懲悪みたいなのを感じます。
僕もその一人ですし、どの作品も楽しく読ませていただいております。
転生したら~だった系の作品は嫌われているのだろうか
結論から話すと嫌われていないと思っています。
なぜかというと、こんなにもコミカライズが盛んに行われて、なおかつ
それでマネタイズできているからというのが理由になります。
もう少し話すと、転生したら~だった系の物語りはもはやここ10年でできてきた、新ジャンルであるということです。
先の章で勧善懲悪であると書きましたが、まさに、現代の理想と時代にマッチした勧善懲悪であるということです。
もちろん、新しい波や概念ができてくると大多数の流れに反発して嫌悪する意見が一定数出るのは歴史を振り返ってみても珍しいことではありません。
漫画アプリを何個も自分の携帯に入れて代わる代わる読んでいるんですが、ほとんどが「なろう小説」からのコミカライズで、転生したら~とか、気づいたら過去に戻っていてとか、すでに三回人生を経験していて、などなど
そんな切り口から始まる物語りだけの作品しか載せていない漫画アプリもあるくらいです。
もちろん、読んで見るとしっかり面白いから驚きです。
転生したら~だった作品は今から参戦しても流行る可能性が有る。
ここまで書くと気づいていただいてる読者さんも多いかと思うのですが、今から新しい転生したら~だった系の作品を投稿してみてもまだまだ流行る可能性が往々にして残されていると言えます。
アニメ化している作品にもなろう小説出身の作品が多数出ていますし、その作品がいつ頃書かれた作品か辿ってみると、新しいもので2年程度のものありますし、下手をすれば1年ちょっとの作品だってざらにあります。
コミカライズのものも1年程度のものが多数で、原作に追いつかれそうなものもあります。
仮に転生したら~だった系の「なろうもの」が新しいジャンルになりつつあるとしたら、現在のフェーズはいわゆるそのジャンルで”王道”が確立しつつあるという段階にあります。
ですので、“王道”が出来上がれば”邪道”もできるわけですし、そこから如何に読者を惹きつけてやまない良い作品に仕上げるかというのも、たくさんのナレッジができてきつつあるので、今一番参戦したら、「売れる」可能性があるフィールドだと思います。
しかも、ワンアイデアで出発してリアクションが得られる内容であれば、そこからはある程度王道バトル漫画のように、通過儀礼のようなお約束も見て取れるので、一番最初の離陸さえうまくできれば軌道に乗り注目を集められるとも思っています。
皆さんも、傾向と対策を調査してフレッシュでフラッシュなアイデアで「なろうもの」に参戦してみてはいかがでしょうか?
今後のなろう小説からのコミカライズについて
とは言っても、このまま異世界×俺ツエーが続くんでしょうか?だとしてももうちょっと話題になってほしいですけどね。
先にも出ましたが、最近は漫画文化の中で漫画アプリの台頭が目立ってきております。
そのマンガアプリ側が面白そうなWEB連載小説を原作絵師と組ませてガンガンコミカライズしている流れは、読者側からしてみれば面白い新しい漫画が出てきてくれるのは嬉しいです。
なんか人気だなぁぐらいでスラ天を漫画喫茶で読んだんですが、
一巻読んだらハマっちゃって読んでいた時で12巻出ていて、こんな面白いマンガがあと12巻も楽しめるのかと一人漫画喫茶で震えたの覚えています。
あと最近読んでいるのが、劣等眼の転生魔術師でしたっけ?あれも俺ツエーという文化?をたくさん詰め込んでていて、エンターテイメントしてました。
あの手の作品って、最初っから強いけどそこからまた成長して、色々発展していっているのが通例じゃないですか。
そうなってくると作品が面白いというよりも、そのキャラの成長?というか無双?みたいのをただただ楽しんでいくだけになりますよね。
WEB漫画アプリ×転生物の漫画が組んでもっともっと発展していくのではないかと考えております。
漫画は現代の成りたい自分の鏡
今の時代って、情報もたくさんあふれていて、知り得るには難しい情報も割と簡単に見つかるじゃないですか?それって頭のいい人が言うように、いわゆる情報弱者がいないというか情弱であると蔑視されるような世の中ですよね。
それを踏まえて、そんな情報強者しかいない世の中で頭一個抜けるにはなかなか難しい、でも実際に有能で行動している人はめちゃくちゃ成功していて、お金をたくさん稼いでいます。
しかもそのノウハウを糧にまた、情報強者になりたい情報弱者の人たちをターゲットにお金を稼ぐみたいな仕組みが確立してしまっていますよね。
ですので、現代では無双ということはもともと資本を持っていて情報強者である人間しか無双できないですよね。
それと比較して、インターネットという概念がないドラクエみたいな世界観で、異世界では対して努力もしていないし、行動力もないけど最初から情報強者である、主人公が無双するというのは現代の甘えを表現していますし、その表現された甘えがストレス社会を生き抜く人々をいまだにそしてこれからも惹きつけてやまないのではないかと思います。
終わりに
これからもたくさんの転生物の作品がどんどん増えていくことでしょう。
それはどんどんナレッジのようになっていって王道と言われるルールが決まっていくことでしょう。
未開拓になっていた転生してナニガシのような作品でジャンル化されて、それを踏襲してまたたくさんの作品が出てくることがうれしく思います。
ここ10年単位で新しいジャンルが生まれたことはすごい嬉しいですし、またスクラップアンドビルドで違う価値観が生まれることが今後も予想できるので楽しみな限りではないでしょうか?
以上、よろしくお願いいたします。
コメント